以下のような一文がありました。
心のフィルムにだけ残しておけばいい風景が時にはある。
星野道夫という人は写真家です。
写真家がそのようなことを言う。
それはさておき。
真実はシンプルなことが多い。
つまり一文で現すことができる。
真実にたどり着けるかどうかは別として、
真実(と思われる)一文を記すことはそれほど難しくない。
真実さえ知っていればよいのだから。
しかし、真実を他人に伝えることは意外と難しい。
なぜならば、真実にたどり着くまでの背景なり伏線なり試行錯誤なりがあり、それらを共有できない人に、いきなり真実だけを伝えても理解されないからだ。
すべての物体は互いに引き合う。その力の大きさは引き合う物体の質量の積に比例し、 距離の2乗に反比例する。
という万有引力の法則。これは二文になってはいるが、この文を初めて読んだだけで理解できる人がどれだけいるだろう。何の素養もなく、「物体って何?」「質量って何?」「2乗って?」という人には、そこから説明する必要があるだろう。
アラスカ 風のような物語では、おそらくほとんどの人が理解できるような情景で
心のフィルムにだけ残しておけばいい風景が時にはある。
という一文が記されている。
私もそんな一文を記したい、と思った時期があったことを思い出した。
そんな一文でもありました。
堅あげポテト うすしお味、美味しい。
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