アーカイブ

カテゴリー

  • MH60事故「最も重大」クラスA 米海軍センターは「墜落」表記

    沖縄本島東沖で1月25日に起きた米海軍所属MH60ヘリの事故について、
    墜落」なのか「着水」なのか?
    どのような表現が適切なのか考えてみたい。

    ———————–
    って、そんなの、公式発表する側、報道する側、が適切な表現を使ってくれれば、考察する必要すらないことなんだけど、政府の思惑やマスコミの思惑によって表現を意図的に変えてしまうから、困ってしまふ。
    最近では
    「募っている」けど「募集」ではない
    なんていう禅問答もあるしね。情けない。
    安倍首相が珍答弁 「募っている」けど「募集」ではない
    ———————–


    英語の原文では「went down」。
    「went down」には墜落の意味もあるとのことだが、
    翻訳サイトでは、「go down」は、、、「墜落する」だな。。。
    一応、「降りる」や「(人が)倒れる」もあるけれど。

    ちなみに、以下の記事では、不時着水は「landing in shallow water」ということになっている。

    沖縄オスプレイ事故、なぜ墜落ではなく「不時着」と報道? 防衛省に聞いた

    実際、米保守系テレビ局「Fox News」なども「crashes」(墜落)という表現で事故を報じている。また、地元紙の沖縄タイムスや琉球新報は当初は「不時着」だったが、いまは「墜落」との表現を使っている。

    BuzzFeed Newsは防衛省に取材をした。報道担当者は「アメリカ側から説明を受けた時に『不時着水』という表現を使っていたため、報道資料にもその言葉を用いた」と説明した。英語では「landing in shallow water」だという。

    翻訳系サイトでも、「着水」は「splashdown」「water landing」が主となっている。

    一方、「着水」とした根拠は、パイロットのコントロール下で海面に降りた、というもの。
    また、翻訳サイトでは、「墜落」は「accidental fall」←直訳っぽいけど、マジ?、「crash」とあり、その次くらいに、「go down」。
    だが、「海中に墜落する」では「crash [go down] into the sea」となっていて、「go down」はまさに「墜落」のようにも見受けられる。

    ちなみに、以下の記事。いくつかの報道では「墜落」と表現していたようだが、現在は「不時着」が主流となっている模様。
    7人乗り県警ヘリ不時着 移植の心臓搬送中、手術断念―医師ら4人重傷・福島
    「機体がクルクル回っていた」男性が目撃 福島県警のヘリコプター事故

    ヘリコプターを操縦していた警察官は「機体が風にあおられ、不安定になった」と話していて、住宅を避けるため、田んぼを選んで不時着したという。

    実際に風にあおられたのか、という話もあるようだが、住宅を避けて田んぼへ不時着、ということであれば、ある程度はコントロールできていた、とも言えますね。

    「went down」そして、もともと水上に着水するような機体ではないことから考えれば、
    単純な「着水」は間違いと言わざるを得ないでしょう(-_-;)
    「墜落」もありでしょうが、「crash」ではないし、海面に激突したわけでもないようですので、よりソフトな表現を使いたくなるのはわかります。

    結論としては、「不時着水」が適切だと考えます。

    Tags: , , , ,